トレーニーの多くが身体の成長には食生活が欠かせないことを理解しています。しかしタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミンにばかり意識が向きがちで、ミネラルを意識できている人は少ないです。
そもそもミネラルには何があって、どんな働きをするのかをあまり知らない方も多いでしょう。
今回はトレーニーに必要な以下の6つのミネラルを紹介していきます。
- マグネシウム
- カルシウム
- 亜鉛
- ナトリウム
- カリウム
- 鉄
筋肉を弛緩させるミネラル①マグネシウム
1つ目がマグネシウムです。体内の300種類以上の酵素反応に関わっており、筋肉を弛緩させるリラックス作用や、骨の強化、体内の炎症予防、心臓血管系疾患の予防など多くの働きがあります。
トレーニーにとって、重要なのは筋肉の弛緩です。マグネシウムが不足すると、筋肉が収縮したままとなり、肉離れや筋肉の攣りを引き起こしやすくなります。



筋肉を収縮させるミネラル②カルシウム
2つ目はカルシウムです。カルシウムというと、骨や歯の材料というイメージを持つ方が多いでしょう。
しかし、トレーニーにとって特に重要な働きが筋肉の収縮です。マグネシウムは筋肉を弛緩させる一方、カルシウムは筋肉を収縮させる働きをもち対の関係となります。
そのため、カルシウムが不足すると筋力低下の原因にもなるので欠かせないミネラルです。
男性ホルモンの分泌を促すミネラル③亜鉛
3つ目は亜鉛です。亜鉛はホルモンの材料、新陳代謝の活発化、抗酸化作用など多くの働きがあります。
着目すべきは男性ホルモンのテストステロン、成長ホルモンの材料となる点です。
いずれも筋肥大に作用するホルモンなので、摂取を心がけたいサプリです。
筋肉の痙攣を防ぐミネラル④ナトリウム
4つ目はナトリウムです。スポーツドリンクなどに含まれているミネラルで、塩の構成成分です。
運動中に汗として排出されて体内のナトリウム濃度が低下すると、筋肉が攣ったりするので長時間の運動など発汗量が多くなるときは欠かせません。
過剰摂取は浸透圧の関係で体内に水分がたまるむくみを引き起こしたり、高血圧を引き起こしたりするので注意が必要です。
むくみを解消するミネラル⑤カリウム
5つ目はカリウムです。主な働きはナトリウムを排出することです。ファストフードやラーメンなど高カロリーなものを食べる場合、塩分も過剰摂取する傾向にあります。
塩分の過剰摂取で身体がむくんでいるときに、カリウムを摂取することでむくみが解消できます。バナナやイモ類をメインに摂取すると良いでしょう。
⑥身体に酸素を送り届ける⑥鉄
6つ目は鉄です。「鉄分が不足すると貧血を引き起こす」と言われているように、鉄は身体に酸素を送る赤血球の材料です。
トレーニング時の心肺機能の向上や身体への栄養補給に貢献してくれるので、トレーニングのパフォーマンスに直結します。
その他、トレーニングで発生する活性酸素を除去するカタラーゼの材料となったり、アドレナリンなどの神経伝達物質の材料になったりと多くのメリットがあります。



筋トレはミネラルも欠かせない
今回はトレーニーに必要な代表的なミネラルについて紹介しました。ミネラルは筋肉の収縮や身体への栄養補給など、様々なところで身体を支えている重要な栄養素です。
タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミンばかり意識するのではなく、ミネラルにも不足しているものはないか意識することでトレーニーとしての成長につながります。
健康的な食生活をしていても汗などですぐに身体から排出されてしまうので、特に夏場は積極的に摂取していきましょう。